5年目の被災地 (いわき市の漁業)

震災から5年が経過した今、いわき市沖での本格的漁業は再開していません。一昨年の5月にいわき市沖で取れた魚が築地市場に出荷されると色々な反響を呼びました。
福島での行業再開に反対する理由には、放射性物質は時間が経てば消えてなくなるものではない、とか、原発事故はまだ終わっておらず汚染水を垂れ流している、など色々とあったようです。中には、150年間は漁業再開をすべきでない、との意見もあったのには驚きます。

(本格操業を待つ漁船 小名浜港)
いわきの漁業 1

現在の福島県の漁業は、海域や魚種を限定したうえで、少数の漁業者による試験操業が行われているにすぎません。試験操業は対象魚種と海域は次第に拡大し、近いうちに全面的に本格操業にできるかと言うと、そういうことでもないようです。原発に近い海底には、堆積物中のセシウムが海底の砂や泥の鉱物の中に取り込まれ吸着しているので、長い間存在するのではないかと言われています。

(閑散とした港に停泊する漁船 久ノ浜漁港)
いわきの漁業 2

(手持無沙汰な漁業者)
いわきの漁業 6

福島県の漁業者は大変厳しい生活に追い込まれています。試験操業による漁獲物の売り上げは、直接収入にならないので、漁業者は基本的に補償金に身を任せている状況なのです。いわき市久ノ浜港で会った漁業者は、4月から試験操業が週2回になったと話していました。何時本格操業になるかわからないのに、港には手入れされた漁船が出番を待ちわびています。

(本格操業に向けての新造船 久ノ浜漁港)
いわきの漁業 3

小名浜港の魚市場に隣接して営業しているいわき・ら・ら・ミュウの店頭を眺めてみると新鮮な魚介類が並んでいます。それらの魚介類の水揚げ港を見てみると、ほとんどが茨城・宮城など県外になっています。
考えると疑問がわいてきます。隣県水揚げの魚は安全と言えるのでしょうか。魚は回遊しているのですから、福島県沖に留まっているはずはないのです。厳密な検査をしている福島県沖の魚と、全く検査をしない隣県沖の魚はどちらが安全なのでしょうか。風評ではなく数値を信頼すべきでしょう。

(ほとんどが県外水揚げの魚介類 いわき・ら・ら・ミュウ)
いわきの漁業 4

原発周辺の陸地の除染は進んでいますが、海の除染は技術的にも不可能でしょう。攪拌され濃度が薄まるのを待っているのが現状です。しかし、海を仕事場としている漁業者にとっては悠長なことを言ってはいられないのです。漁業の問題は県単位で解決できる問題ではありません。国家プロジェクトとして本腰を入れ取り組む必要があるでしょう。

(県内一の小名浜魚市場)
いわきの漁業 5



関連記事
スポンサーサイト

日本ブログ村へ登録しました。イイね!と思った方はこちらもにほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ いわき情報へ
にほんブログ村
はてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加
ふるさとマルシェ ショッピングサイト↓↓
ふるさとマルシェ
ふるさとマルシェは福島県を中心とした各地域の旬の“逸品”を厳選し、産地直送にてお届けするインターネットショッピングサイトです。
送料全国一律500円。パソコンなくても電話一本でご注文可能。豊富なお支払い方法をご用意し、大口や法人対応も可能です。
わからないことがあったらまずはお電話を!女性スタッフが親切・丁寧に対応させて頂きます。
今なら新規会員登録で500ポイントプレゼント中!
■Facebookページへの【いいね!】お待ちしております!
■ふるさとマルシェtwitterをフォローすると最新情報がチェックできますよ!

テーマ : 福島県 - ジャンル : 地域情報

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)