S家の家宝 「魚籃観音」

私の中学時代からの友人S君は現在浦安市に住んでいます。S君は大手の家電メーカーの会社に勤めていましたので勤務地もグローバルでした。両親を亡くした時はメキシコ勤務で、いわきの自宅を引き払うことにしたのでした。

(S家の家宝「魚籃観音」)
魚籃観音 1


その時困ったことが起きました。S君の自宅にあった観音像(魚籃観音)をどのようにするかということだったのです。観音像には父親の遺言が付されていたのです。それは「この像はS家の家宝として子々孫々まで伝えるように、決して他人には渡さぬように」と言うような内容でした。しかし、S君の父親がどのようにしてこの仏像を手に入れたのかは、今になっては知る由もありません。

(いわきの名刹 「増福寺」)
増福寺

そこでS君は、自分が日本に戻るまでこの観音像を私に預かってくれないかと言うのです。私も親友の頼みなので母にその旨を相談してみると、母は「俗家に仏像を置くわけにはいかない」ということでした。そこで、知り合いの浄土宗の寺院(増福寺・いわき市平)に事情を話して預かってもらったのです。先代が住職の時の事です。

(磐城三十三観音の一つ龍沢観音堂の十一面観音)
十一面観音

それから約30年が経過しました。S君は、先日の古稀同窓会のためにいわきに来た折、供養料を携え増福寺を訪問しました。私も同行しました。この寺院を訪問するのは、私の車に観音像を乗せ保管を依頼に来た時以来です。

(右手の籠の中には魚)
魚籃観音 2

魚籃観音は、本堂左側の十一面観音像の脇に安置されていました。ちなみに、この十一面観音は磐城三十三観音に数えられ、俗称龍沢観音堂と言って由緒正しき信仰の場となっています。並んで立っている姿はどちらも立派な文化財です。S君の父親が「子々孫々まで伝えろ」と遺言しただけのことはある、と思いながら手を合わせました。今しばらくの保管をお願いして増福寺を後にしました。

(増福寺の満開の梅)
増福寺の梅

魚籃観音は三十三観音に数えられる観音菩薩の一つで、中国で生まれた観音と考えられています。S家の家宝も中国伝来のものではないでしょうか。
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