国立新美術館で行われている「ルーヴル美術展」

国立新美術館のルーヴル美術館展を見てきました。テーマは「日常を描く風俗画に見るヨーロッパ絵画の神髄」です。「風俗画」とは、人々の日常生活の情景を描いた絵画です。家事にいそしむ召使い、物乞いの少年、つましい食卓につく農民の姿、庭園に集う貴族の男女など身分や職業を異にするさまざまな人々の日常生活が生き生きと描写されています。

(曲線の美 国立新美術館)
国立新美術館

しかし、音声ガイドを聞きながら鑑賞すると、風俗画には必ずしも現実を描いているだけではないことが分かり興味がわいてきます。つまり、日常の装いの中に、複雑な道徳的・教訓的な意味が込められていると言うことです。この点は説明なしでは見逃してしまうと思いますが、絵が訴えているテーマを理解すると違った楽しみ方が出来るのが風俗画であるようです。

(正面入口に掲げられた看板)
ルーヴルの看板

この展覧会では、16世紀から19世紀までの約3世紀にわたるヨーロッパの風俗画の展開を、ルーヴル美術館の珠玉の名画約80点によって紹介しています。目玉はヨハネス・フェルメールの「天文学者」とティツィアーノ・ヴェチェッリオの「鏡の前の美女」でしょう。

(出展されている風俗画)
風俗画

フェルメールと言えば、「真珠の耳飾りの少女」が有名ですが、未だお目にかかっていませんので、今回の「天文学者」には期待していました。月曜日なら空いているかと思いきやそうはいきません。「天文学者」の前は大変な人だかりです。それでも、音声ガイドに導かれ細部まで鑑賞しました。天球儀に見入る天文学者の探究心が全身から感じ取れるような見事な写実性です。それにしても、天文学者のガウンのような衣服が日本製と言うことには驚きです。よく見れば「どてら」をまとっているような感じがします。

(日本製の「どてら」を着た天文学者)
天文学者

ティツィアーノの美女は対照的です。女性の一番美しい時期を魅惑的に描いています。1515年ごろの作と言われています。美女のまなざしは少し不安げに見えます。自己への陶酔でしょうか。あるいは、花はいずれ散る諸行無常に対する寂しさでしょうか。後ろの髭面の男と美女とはどのような関係なのだろうか、そんなことを考えながら、500年前の美女に魅入りました。

(500年前の美女)
美女

中世のヨーロッパでは、風俗画は宗教画や肖像画に比べると格下に位置づけられていたそうです。確かに、荘厳な宗教画に比べれば画題が日常的ですので貴族受けはしなかったのかもしれません。今回の風俗画をテーマとするルーヴル展を見て、風俗画を見る視点に気付かされたような気がしました。ちなみに、ルーヴル美術館へは5年前に訪れていますが、作品の多さと、荘厳で巨大な宗教画や肖像画に圧倒され、風俗画については記憶に残っていないのです。
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