続 これで良いのか「いわきの医療」

前回のブログで、東京大学医学部教授上昌広さんのいわきの医療に対する指摘を紹介しました。その中で、いわき市の人口1000人当たりの医師の数は1.7人でメキシコの平均と同じと言っていたことに驚きました。

3年前の2月、いわきの医療問題に直面しました。92歳になる母が突然倒れ救急車を要請した時のことです。救急車は10分以内で到着したのですが、ホッとしたのも束の間それからが大変でした。救急隊員が受け入れ病院を照会すると、休日ともあって無いのです。挙句の果てに、付添いの私に「知り合いの病院は無いのか」と言う始末です。受け入れ病院が見つけるのに40分位かかってしまいました。これがいわき市の現状なのです。

(待機する救急車 搬送先を探すのに一苦労)
救急車

今回は「医療公開シンポジウム」で講演した、鴨川市の亀田総合病院副院長の小松秀樹さんの指摘を紹介します。小松さんは東京大学医学部を卒業後、山梨医科大学泌尿器科助教授、虎の門病院泌尿器科部長を経て現在に至っています。

(医療公開シンポジウム 小松秀樹さん 左から2人目)
医療シンポジウム

(いわき市との関係)
東日本大震災の直後、福島県の透析患者、人工透析器装着患者などを鴨川に受け入れた。その後、南相馬市の医療再建を支援した。こうした活動を通していわき市の「ときわ会」のような活動的な医療介護提供者と知り合うことが出来た。しかし、福島県に独立自尊の気風が弱いこと、地域エゴをコントロールできないことが、医療の発展を阻害していることをしばしば感じた。

(ときわ会 常磐病院 人工透析センター)
透析センター

(福島医大の医局は、他の医局と争うやくざの組織と同じ)
震災前、浜通りの医師の供給は東北大学と福島県立医大に依存していた。両大学とも医師の派遣要請に応えきれない状況が続いていた。福島県立医大の医局には、医師を引き揚げるにも関わらず、他からの採用を邪魔することがあった。医局は、自然発生の排他的運命共同体であり、法に追認をうけていない。やくざの組織と同様、医局の勢力を他の医局と争っている。

(病院が医師の育成に当たるべき)
日本で評価されている病院は、医師の教育制度を充実させ、自力で医師を育成している。地方の中規模病院でも、元気がよいのは、自力で医師を育てている病院だけである。医師の供給を大学だけに求めてきた病院が苦境に陥っているのは、医局員の数がニーズに対し相対的に減少していることに加えて、医局が医局外の参入障壁になっているためである。
医師を集めるのに、特定大学だけに依存すると、全国区の医師募集はできなくなる。東北地方の大学病院そのものが医師不足なので、大学に頼っても派遣医師は減少し続ける。医師1名、年間5000万円の費用を要する寄付講座からの派遣が増える。この方法での医師の調達は基本的に間違っている。

(南相馬市立総合病院は医師の数を震災前の倍にした)
南相馬市立総合病院では、常勤医師の数を審査以前の2倍を上回る状態になっている。これは、「攻めの医師募集」として、医師30名を募集した。その際、ミッションを明確にして、医師に生きがいとこの病院で働くことの価値を提示したことが功を奏したのだと思う。亀田総合病院からも出向させた。
いわき市ではいわき共立病院の改築を進めているが、病院を新しくしたからと言って医師が集まるものではない。

(ときわ会 常磐病院)
ときわ会

7月に、私の友人が初期の癌で「ときわ会 常磐病院」に入院しました。手術は成功し、現在は普通の生活に戻っています。彼は「常磐病院は変わった、医師の対応、インフォームドコンセンサスがとてもよかった」と語っています。
小松さんは「地域の医療を変えるのは公立病院ではない、やる気のある医療機関だ。」と話していました。「ときわ会」が先駆となっていわきの医療を変えてほしいと考えるのは私だけではないでしょう。

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