お盆の風物詩「じゃんがら念仏踊り」

いわき地方のお盆の風物詩となっている「じゃんがら念仏踊り」が新盆の家々を供養して巡りました。「じゃんがら」は踊念仏の一種で、太鼓と鉦に合わせて踊る伝統芸能です。「じゃんがら」の呼称は鉦の音がジャンカ、ジャンカ、ジャンカと聞こえることからそう呼ばれるようになったのでしょう。

起源は江戸時代にまで遡りますが由来は諸説あります。江戸時代前期の浄土宗の高僧祐天上人(現在のいわき市四倉出身)が、村人達の慰安と念仏の普及を兼ねて南無阿弥陀仏の称名を歌の節にあわせて踊りと共に唱えさせたのが始まりと考えるのが通説でした。しかし、それを裏付ける資料はありません。

(草野地区の青年会による「じゃんがら」)
じゃんがら

近年の調査研究により、磐城平藩の郡奉行で用水路の工事を指揮した澤村勘兵衛勝為の霊を慰めるため、当時江戸で流行した泡斎念仏を村人たちが始めたとする説が有力視されています。澤村勘兵衛は17世紀の中頃、「小川江筋」と呼ばれる農業用水路を開削しました。しかし、澤村勘兵衛は水路完成後とある讒言によって切腹を命じられ、明暦元(1655)年に亡くなりました。

その一周忌にあたる明暦2(1656)年7月14日、たくさんの農民が集まり供養念仏を行ったことが、いわき市平泉崎の光明寺の僧歓順が書いた「小川江筋由緒書」に書かれています。この時踊られた念仏踊りが「じゃんがら」の始まりだというのです。現在でも、光明寺では月遅れのお盆の8月14日に澤村勘兵衛の供養塔の前で「じゃんがら」が行われています。

(七夕まつりで踊る平商業高校の「じゃんがら」同好会)
じゃんがら 平商

この2つの説のどちらを支持すると言うわけではありませんが、私は当時の世相にこんな考えを持っています。「じゃんがら」は太鼓と鉦のメインの踊りに入る前に、歌(甚句)に合わせて手踊りが行われます。この甚句は即興でも歌われましたので色々とあったようです。

(女性じゃんがらチーム「さくらつつじ」 神谷地区)
女性じゃんがら さくらつつじ

この地域で歌われる甚句の文句にこんな件があります。「盆でば米の飯 おつけでば茄子汁 十六ささげの 汚しはどうだい・・・」と歌われます。これにはこんな意味が隠れています。「お盆になると米のご飯が食べられ、茄子の味噌汁が添えられる。十六ささげのゴマ汚しも食べられる。」と言うのです。
17世紀の農民の食生活は、日常的には米など食べられませんし、味噌汁は贅沢で一般的には塩汁でした。十六ささげ(インゲン豆の一種)のゴマ汚しは最高の御馳走だったのです。

(神谷地区を供養して巡る「じゃんがら」)
じゃんがら 女性

当時、磐城平藩は「小川江筋」の開削事業資金を捻出するため、農民に対する年貢を相当引き上げていました。そのような搾取の中で、農民はお盆を楽しみにし「じゃんがら」を半狂乱的に踊ったのではないでしょうか。「じゃんがら」は搾取の中で流行した郷土芸能だったのです。(筆者の私見)

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