日本の原子力の現状が良くわかる本を紹介します

田坂広志さんが書いた「田坂教授、教えてください。これから原発はどうなるのですか?」を読みました。田坂さんは原子力の専門家として広い分野に活躍されている方ですが、東日本大震災の発生に伴い、内閣官房参与に就任しました。総理大臣の特別顧問として、原発事故への対策、原子力行政の改革、原子力政策の転換に助言をしています。

このような立場から書いたこの本は大変示唆にとんだもので、特に福島県民にとっては必読書であるような気がします。この本を読み心に残った点について触れてみます。

(日本の原発の現状が良くわかる本)
田坂先生の本

田坂さんは「安全」と「安心」よりも大切なものは「信頼」だと指摘しています。たとえば福島原発4号機の現状について、本当に燃料プールの崩壊の可能性は無いのでしょうか。田坂さんは4号プール補強工事の最悪シナリオ対策のプロジェクトに参画した立場から「この補強工事が盤石か」と聞かれれば「イエス」とは答えられないと言っています。

12月7日にも岩手県沖を震源とする比較的大きな地震がありましたが、東北地方で地震が起こると、地元の私たちは「4号機にプールは大丈夫か」と、反射的に頭に浮かびます。まさに「想定外」の地震と津波が起こった後ですので、今後、どのような地震や津波が起こってもおかしくないと恐れているからです。

田坂さんは、政府がこうした現状を理解しているならば、安易に「事故収束宣言」などをせず「根拠の無い楽観的空気」を自戒し、福島原発の現状に対しては、極めて慎重な姿勢をとるべきだと指摘しています。安易に「冷温停止状態」や「事故収束」を宣言する政府の楽観的姿勢を見て、逆に多くのメディアや国民が政府への不信を強め「本当に4号機のプールの補強工事は大丈夫か」との声が広がることになるわけです。

更に田坂さんは、東京電力と原子力安全・保安院が国民とメディアから「信頼」されていない現状こそが我が国の原子力行政の問題を象徴していると言っています。原子力においては、しばしば「安全」と「安心」と言うことの大切さが語られますが、それ以上に大切なものは「信頼」だと力説しています。電力会社や規制組織が、どれほど「安心です」「安心してください」とメッセージを語っても、それを語る電力会社や規制組織が国民から「信頼」されていなければ、そのメッセージそのものが意味を失うと指摘しています。

この視点を福島県に当てはめてみれば同じことが言えると思います。福島県では、県民健康管理調査の実施に当たって専門家が意見を交わす公開の委員会を開催されました。それに先立って、委員たちが事前に見解を擦り合わせるための「秘密開」を開催していたというのですから呆れてしまいます。(10月10日のブログに掲載)更に、この調査の経費は国と東電が出資して賄っているというのです。これでは、座長の山下俊一さん(県立医大副学長)が語るメッセージは「信頼」されないのは当然で、そのメッセージそのものが意味を失っていることに県当局は気がつかないのでしょうか。
この本の中で田坂さんは、他にも示唆にとんだ意見を述べていますので、機会をとらえて紹介したいと思います。


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