澤村神社の「幸神祭」

秋祭りのシーズンとなり私は大忙しです。というのは、2つの神社(出羽神社、澤村神社)の総代を仰せつかっているからです。

9月15日、16日の両日、澤村神社の4年に1度の「幸神祭」が行われました。澤村神社はこの地域の偉人、澤村勘兵衛を祭る神社です。澤村勘兵衛は江戸時代の前期磐城平藩主内藤忠興に郡奉行として仕えました。彼の偉業は、いわき市の東部を流れる夏井川の上流の小川・関場に堰を作り水を取り入れ、そこから平窪~神谷~草野~四倉と31キロメートルに及ぶ灌漑用水路の掘削工事を完成させたことです。

(小川江筋 いわき市小川町関場の取水口付近)
小川江筋(小川関場)

これが「小川江筋」と呼ばれる灌漑用水で、夏井川左岸約1000haに及ぶ水田に水を供給しこの地域を穀倉地帯としたのです。これにより磐城平藩の財政も好転したと言われています。この事業が行われたのは1640年代(慶安年間)ですから、以来約400年にわたって小川江筋がこの地域の水稲耕作を支えてきたのです。現在では平窪地点でこの用水路から水を取り入れ浄水場を建設し平地区の住民に飲料水を供給しています。まさに先人の残した遺産です。

しかし、澤村勘兵衛は哀れな終末を迎えます。それは偉業を成し遂げた勘兵衛に対する妬みから工事を巡って不正があったとの讒言があり、無実の罪により明暦元年(1655年)43歳の若さで切腹となります。

澤村神社は灌漑工事に命をかけた偉人「澤村公」を祭り、その功績を後世に伝えるため明治9年に建立されました。この神社の氏子は小川江筋を使用して水田耕作をしている農家ですのでかなりの数になります。

(澤村神社)
澤村神社

4年に1度行われる「幸神祭」には30キロに及ぶ水路の沿線の集落を神輿の渡行を行うのですから大変な行事です。集落の要所では「貴酒迎え」をし、氏子が集い宮司が神事を行います。「貴酒迎え」は36箇所に及びますので2日間の神輿渡行となります。昭和30年代前半までは各地区の氏子が担いで次の地区に引き継いでいたのですが、最近は担ぎ手も不足しトラックに神輿を乗せての渡行となってしまいました。

(神輿渡行の様子 いわき市平下片寄)
神輿の渡行の様子

(神輿渡行の様子 いわき市四倉町長友)
神輿渡行の様子2

神輿渡行が終わり神社に戻ると「直会(なおらい)」の宴が行われ祭りは佳境に入ります。私も郷土の偉人を偲びながら美酒に酔った2日間でした。
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