「震災への一億人総対応社会」の構築が必要

この度の「2016年熊本地震」に際しお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた方に心よりお見舞い申し上げます。
4月14日の夜、熊本県を中心とする地域を襲った地震は、東日本大震災以来の震度7を記録しました。自然エネルギーのすさまじさは、多くの人を震え上がらせました。

(津波で壊滅的な打撃を受けたいわき市の海岸線の集落)
震災 1

当地区は東日本大震災を体験しているだけに、上下左右に揺られて崩壊する家屋、立っていることが困難で座り込む歩行者の様子を見るにつけ、あの恐怖がよみがえります。いわき市沿岸部は、加えて大津波が押し寄せたため壊滅的な打撃を受けたのでした。映像で見る限りでは、地震そのものの被害は熊本の方が大きいような気がします。

(石垣が崩落した白河小峰城)
震災 4

地震には、前震・本震・余震があるようですが、結果を見ないと区別はつかないようです。これが本震と思っても、更に強い地震が来て本震となってしまうのですからたまったものではありません。いわき市でも3月11日の震度7の地震の後、4月11日に地域にある活断層が動いたことによる地震があり家屋の倒壊などを招いたのです。熊本においても、今後余震に悩まされる日々が続くと思いますが生命の安全に十分に配慮して頂きたいと思います。

(屋根瓦が落ちたわが家 半壊)
震災 8

被災地域での生活の大変さが報道されています。東日本大震災後のいわき市でも窮乏の日々続きました。私の地区では停電は免れましたが断水は長期間となり水の確保に苦労しました。そこで役立ったのが古井戸です。水道の普及によって井戸は過去の遺物とってしまいましたが、非常の場合には救いの神となります。あまり水質の良くない我が家の井戸水も活躍の場となったのでした。このような体験を踏まえると、避難所となる場所には井戸を掘ることをお勧めします。飲料水には適さなくても、トイレや入浴には耐えられますので必ずや役に立ちます。

(役立った井戸)
震災 9

救援物資の配給にも苦労しました。市には救援物資が大量に届いているのに末端には平等に届かないのです。当時私は区長をしていましたので、地区民への物資の配給を担当しました。私の地区の救援物資は潤沢でしたが、隣接する区ではほとんど届かないので回してほしいとの要請があり、市の担当者を叱咤したこともあったくらいです。

(自衛隊が設置した銭湯)
震災 3

それから、賞味期限の問題です。物資が末端に届くのは賞味期限ぎりぎりとなっているのです。市の担当者は賞味期限の切れたものは配付することは出来ない、と言うのです。私は自分の責任の下に引き取り、期限切れ物資を近所や知人に配り喜ばれました。非常時には臨機な応変が必要なのに、そんなところにも役人気質が出てきてしまうのです。

衣と食は支援物資で何とかなっても、大変なのは住です。現在も多くの方々が自家用車内での宿泊を余儀なくされています。避難所も手狭でプライバシーが守られません。不自由な生活を強いられているとは思いますが、家族・地域が協力してこの難局を乗り切ってください。東日本大震災の折、私の地区にある小学校には原発周辺の自治体から多くの避難民が押し寄せました。3月の寒い時期でしたので、区民は自宅の被害を顧みず毛布の調達や炊き出しに奔走したのでした。

(急ピッチで建設された仮設住宅)
震災 7

これから復旧・復興が具体的に始まると思います。いわき地区の反省を踏まえれば、自治体には迅速さは当然ですが被災者の要望を可能な限り取りいれたものにする必要があります。まずは仮設住宅、そして災害公営住宅の建設が行われます。東日本大震災後のこれらの住宅には建設しても入居していないものもあったのです。建てればよい、だけではなく被災者に寄り添った復興・復旧が望まれます。

(最も早く完成した沼ノ内地区の災害公営住宅 それでも震災3年後)
震災 5

首都圏直下地震や南海トラフ地震が迫っているとの情報が飛び交っています。「一億人総活躍社会」もさることながら、「震災への一億人総対応社会」を実現することが肝要ではないでしょうか。
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ヴェネツィア大学准教授ローザさんの二回目の平六小訪問

昨年の5月にいわき市立平六小を訪問したヴェネツェア大学准教授のローザ・カーロリさんが来日し、再び同小学校を訪問しました。昨年の訪問の折に5年生と再会を約束していたからです。今年は6年生になった子供たちに再びお話をしました。

(運河の街ヴェネツェアを説明するローザさん)
ローザ先生

今回は運河の街ヴェネツェアとカトリックの宗教行事の話が中心でした。画像を交えた話でしたので子供たちは興味津々、目を輝かせていました。国際化の時代とはいえこの地域では外国人から直接、しかも日本語で話を聞く機会などそうはありません。

(熱心に聞き入る6年生)
ローザ先生 1

カトリックの宗教行事の話では、ヴェネツェアのカーニバルとイースターが興味を引いたようです。カーニバル(謝肉祭)とイースター(復活祭)は、本当は一体となったお祭りです。子供たちは、大騒ぎするカーニバルは知っているようでしたがイースターは理解できないようです。後で担任の先生からキリスト教の行事についての補足があれば理解が深まったと思います。

(お土産に頂いたピエロのお面)
ローザ先生 2

お話の後、子供たちからの質問を受け付けましたので、今回も活発な遣り取りが行われました。スパゲティなどイタリアの食が話題の中心でした。二回目ですので異国の先生にも親しみが増したようです。
ローザさんはお土産として、学校にはカーニバルで使われるピエロのお面、子供たちそれぞれにカーニバルグッツをプレゼントしました。子供たちは大喜びです。

(ローザさんを囲んで記念撮影)
ローザ先生 3

この企画は、いわき出身の薄井清美さん(NPO法人福島支援・人と文化ネットワーク)が橋渡しをして実現したものです。今回はローザさん一人での来校でした。私はいわき駅までお送りし、日本には「二度あること三度ある」という諺がありますので是非もう一度来てください、とお話しすると、イタリアにも同じような諺があります、とのことでした。恒常的な交流になればと思っています。

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5年目の被災地 (いわき市の漁業)

震災から5年が経過した今、いわき市沖での本格的漁業は再開していません。一昨年の5月にいわき市沖で取れた魚が築地市場に出荷されると色々な反響を呼びました。
福島での行業再開に反対する理由には、放射性物質は時間が経てば消えてなくなるものではない、とか、原発事故はまだ終わっておらず汚染水を垂れ流している、など色々とあったようです。中には、150年間は漁業再開をすべきでない、との意見もあったのには驚きます。

(本格操業を待つ漁船 小名浜港)
いわきの漁業 1

現在の福島県の漁業は、海域や魚種を限定したうえで、少数の漁業者による試験操業が行われているにすぎません。試験操業は対象魚種と海域は次第に拡大し、近いうちに全面的に本格操業にできるかと言うと、そういうことでもないようです。原発に近い海底には、堆積物中のセシウムが海底の砂や泥の鉱物の中に取り込まれ吸着しているので、長い間存在するのではないかと言われています。

(閑散とした港に停泊する漁船 久ノ浜漁港)
いわきの漁業 2

(手持無沙汰な漁業者)
いわきの漁業 6

福島県の漁業者は大変厳しい生活に追い込まれています。試験操業による漁獲物の売り上げは、直接収入にならないので、漁業者は基本的に補償金に身を任せている状況なのです。いわき市久ノ浜港で会った漁業者は、4月から試験操業が週2回になったと話していました。何時本格操業になるかわからないのに、港には手入れされた漁船が出番を待ちわびています。

(本格操業に向けての新造船 久ノ浜漁港)
いわきの漁業 3

小名浜港の魚市場に隣接して営業しているいわき・ら・ら・ミュウの店頭を眺めてみると新鮮な魚介類が並んでいます。それらの魚介類の水揚げ港を見てみると、ほとんどが茨城・宮城など県外になっています。
考えると疑問がわいてきます。隣県水揚げの魚は安全と言えるのでしょうか。魚は回遊しているのですから、福島県沖に留まっているはずはないのです。厳密な検査をしている福島県沖の魚と、全く検査をしない隣県沖の魚はどちらが安全なのでしょうか。風評ではなく数値を信頼すべきでしょう。

(ほとんどが県外水揚げの魚介類 いわき・ら・ら・ミュウ)
いわきの漁業 4

原発周辺の陸地の除染は進んでいますが、海の除染は技術的にも不可能でしょう。攪拌され濃度が薄まるのを待っているのが現状です。しかし、海を仕事場としている漁業者にとっては悠長なことを言ってはいられないのです。漁業の問題は県単位で解決できる問題ではありません。国家プロジェクトとして本腰を入れ取り組む必要があるでしょう。

(県内一の小名浜魚市場)
いわきの漁業 5




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5年目の被災地 (久ノ浜・大久地区)

原発から約30Kmに位置する、いわき市久ノ浜・大久地区は「まちなか再生計画」による土地区画整備が進められています。
久ノ浜地区は太平洋に面した集落ですので、震災では津波と火災で甚大な被害を受け、69名の犠牲者を出しています。「久ノ浜、大久地区まちなか再生計画」はこれらの被害の反省に基づいたものです。

(防災集団移転促進事業によって分譲された住宅地)
久ノ浜

防災集団移転促進事業の実施により、海岸周辺の住宅地を嵩上げし住民に再分譲する事業が完成し土地の引き渡しが終わっています。しかし、地域の人に聞いてみると、分譲された土地に住宅を建設しようとしている人は半数に満たないと言っています。震災から5年が経過し、避難した地域に住宅を建設してしまった人も多いようです。

(久ノ浜・大久ふれあい館)
久ノ浜 1

多重防御による「減災」の考え方の立場から安全性の向上を図るためのいろいろな施策が展開されています。その一つは、いわき市地域防災交流センター「久ノ浜・大久ふれあい館」の設置です。平時は、研修地域コミュニティ形成支援、いわば公民館的施設ですが、非常時は、避難スペースとなり住民の安全を確保する機能を持っています。

(完成した防潮堤)
久ノ浜 2

今回の津波は予想をはるかに上回るものでしたので、従来の防潮堤は全く機能しませんでした。完成した防潮堤は従来のものに1m70cm嵩上げしたものになっています。そのため分譲された住宅地は環濠集落のようになってしまい海を望むことはできません。ちなみに、従来の防潮堤は昭和30年代に建設されたもので、チリ地震後の津波対応だったと聞いています。

(170cm嵩上げした防潮堤 下の部分は昭和30年代に建設)
久ノ浜 3

この集落の川を挟んだ対岸の高台に住む男性は、この防潮堤でも前回の津波は防げないだろう、と話していました。千年に一度の天変地異への備えはどうあるべきなのでしょうか。防潮堤の耐久は何年くらいなのでしょうか。ハード面での備えも大切ですが、災害に対する住民の意識を風化させることなく、非常時に対応できる行動力を構築することが肝要だと思います。

(高台の住宅地 津波はガードレール付近まで押し寄せた)
久ノ浜 4

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サントリー美術館 宮川香山展

サントリー美術館で開催されている宮川香山展を訪れました。宮川香山の没後100年を記念し企画されたもので100点超の大規模な展覧会です。

サントリー美術館 宮川香山展)
宮川香山展 1

宮川香山の活躍した時期は江戸時代末期から大正期の約半世紀です。日本が開国から国際社会への進出を図る時期を背景とした中での作風の変容が視点だと思います。

(高取釉高浮蟹花瓶)
宮川香山展 2

パリ万博などにも出展し好評を得ていますので、西洋人の目を意識した創作であったようです。香山の作風の変容をたどると研究熱心であったことが窺えます。輸出向けの陶器として考えた「高浮彫」は、動植物などのさまざまなモチーフを写実的に立体で表現する斬新な手法です。これが爆発的にヒットしたと言われています。

(白磁の花瓶に描かれた紫陽花)
宮川香山展 4

香山は「高浮彫」の人気に溺れることなく、陶器から磁器へとシフトを進めていきます。「香山彫」の緻密な写実的表現には驚嘆しましたが、私は清楚で端整な磁器に魅力を感じます。

(撮影できるエリアの展示品)
宮川香山展 3

(桜樹と戯れる鳩をモチーフした花瓶 撮影できるエリア)
宮川香山展 5

この天覧会では珍しく、撮影できるエリアが設けられています。自由に撮影しSNSでの拡散を呼びかけています。
サントリー美術館が六本木の東京ミッドタウンに移転してからの訪問は初めてでしたので、都市型の新しい感覚の美術館として新鮮な印象を持ちました。
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