伝統技法を継承する会津本郷 富三窯

会津美里町本郷にある富三窯を訪ねました。私の気に入っている窯元で幾つか購入しています。訪問したのは本格的な雪の降る日でしたので、お客さんは同行した「ふるさとマルシェ」の井出君と私だけです。よく話す、先代佐竹富三さん奥さんが息子の敦夫さんの作品を自慢げに説明します。「最近は父ちゃんと肩を並べる」と言うだけあって敦夫さんの作品も最近腕を上げた感があります。

(雪に覆われた富三窯の店舗)
富三窯の店舗

(店内の陳列品)
店内の陳列品

富三窯は御弓新田集落(新町)にある唯一の磁器の窯元であった佐竹富太郎の次男富三郎が明治5年に分家し富三窯を開窯しました。敦夫さんは5代目で、先代の富三さんは日本原産の椿花をモチーフにし、染付の技術技法とともに会津焼の伝統を現代に生かすデザインを創案したのでした。

(先代富三さんの遺作 後ろに富三さんの写真)
先代富三さんの遺作

私は30年以上前から富三窯を訪れていますので先代富三さんの作品も数点持っています。白磁に椿花をあしらった急須、湯呑みは静謐感があり使う人の心を和ませます。かの有田焼の酒井田柿右衛門も柿の渋で白磁に鮮やかな朱を出した逸話は有名な話ですが、富三窯でも椿の赤色を出す方法は色々と研究したようです。日本椿の本物の赤色に近づけるためには1300℃に窯の温度を上げなければならないと言う話です。

(愛用している先代富三作のカップ)
ビール用カップ

本郷焼の歴史は江戸時代前まで遡ります。領主であった蒲生氏郷が鶴ヶ城の屋根瓦を製造するため薩摩から瓦工を呼んだことが始まりと言われています。その後、17世紀の中頃に藩主の保科正之が瀬戸から陶工・水野源左衛門を呼んで本格的に陶器の生産をしたと書かれています。また、磁器の方は1800年ごろに有田や京都で製法を学んだ佐藤伊兵衛によって会津本郷焼きの原型が完成したと言われていますので200年以上の歴史を有することになります。

(今回求めた5代目作のお猪口)
愛用のお猪口

最近、私が手に入れたいと考えている本郷焼は「鰊(ニシン)鉢」です。会津地方では冬季の古くからの保存食として、ニシンを山椒などで合えて漬け込む郷土食があります。それを使ったニシンそばはそば通に人気があるようです。古くからニシンを漬け込む鉢(鰊鉢)は本郷焼きでした。昔は安く手に入る日常品だったのですが、最近は芸術品に昇格し床の間などに鎮座し花卉として使われています。富三焼の鰊鉢などは驚くような値がついています。ちょっと気になる逸品です。

(芸術品に昇格してしまった鰊鉢)
鰊鉢

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伝統技法を継承する会津の鈴善漆器店

会津若松市の鈴善漆器店を訪問しました。いわきを出る時は快晴でしたが、磐越道で郡山を超えたあたりから雪模様となり磐梯高原を過ぎると本格的な雪になってしまいました。雪の会津も情緒があります。白い漆喰の土蔵が立ち並ぶ鈴善漆器店も雪で覆われています。

(雪に覆われた鈴善漆器店)
雪の鈴善漆器店

そんな中を関東ナンバーの観光バスが到着し、お客さんが店の中に入ってゆきます。店の方の話では、天気が悪いと外の観光が出来ないのでかえって来店者が多くなるとのことです。

(座右に置きたくなる乾漆椀)
乾漆椀

鈴善漆器店は天保3年(西暦1832年)の創業です。蔵屋敷の雪の佇まいも風流で歴史を感じます。店内には各種の商品が陳列されていますが、漆器と言えば代表的なのは箸と味噌汁椀でしょう。創業当時から現在に至るまで多くの人々に使われ食の楽しみの一助をなしてきたわけです。滑らかな口当たりと肌触りが何とも言えません。飯椀は陶磁器に押され気味ですが漆器を使のもおつなものです。内側を黒漆で仕上げた飯椀は白いご飯を一層引き立てます。

(漆塗りのインテリア製品)
漆塗りのインテリア

最近、漆器もさることながらインテリアやステーショナリーとしての漆製品も人気を呼んでいます。「ふるさとマルシェ」の住宅エコポイント交換商品としている「黒塗りこもれび電気スタンド」や「朱塗り箪笥」の注文が多くなっています。店長の斉藤さんの案内で土蔵内に展示されている朱塗りの箪笥などを見て回りますと、雪の白さと相まって朱色が際立ちます。

(見事な朱塗りの箪笥)
朱塗りの箪笥

鈴善漆器店は会津塗の伝統技法を大切にしています。また、これらのヘリテージを活かした漆器作りにも取り組んでいます。会津絵を始め朱磨きや消金蒔絵、金虫喰い塗りなどは座右に置きたい逸品です。

(会津塗の台座に鎮座した雛飾り)
会津塗の台座に鎮座した雛飾り


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いわきの海岸で行われている防潮堤工事

現在、いわき市の海岸線の風景が大きく変わろうとしています。原因は震災の津波に襲われた沿岸部の復興防潮堤の建設が進められているためです。防潮堤の海側には無数の波けしブロックが置かれています。完成した地域は環濠集落を思わせる景観で、内側から太平洋を臨むことはできません。安全のためには風光明媚な景観は諦めてと言わんばかりの自然破壊です。

(久ノ浜 波立(はったち)海岸の防潮堤工事)
久ノ浜 波立海岸の防潮堤工事

20年くらい前のことですが、こんなことが話題となった記憶があります。夏井川河口付近の砂浜に四輪駆動車が乗り入れられて、砂浜に自生するハマボウフや生息する小鳥の巣が破壊されるので対策が必要という声が上がったのです。市は有刺鉄線などを張り巡らし乗り入れる車を排除したのでした。自然にやさしい施策です。今その場所にはピラミットを思わせる防潮堤が建設されてしまいました。

(夏井川河口の防潮堤)
夏井川河口の防潮堤

波の打ち寄せる浜辺に裸足で立っていると、足の下の砂がえぐられるような感触を覚えます。この作用はテトラポットのような波けしブロックでも起きるのです。波打ち際にある物体の下にある砂は、寄せては返す波によってどんどん浸食されてしまいます。これによって、美しい砂浜の風景は大きく変わり生態系にも大きな影響を及ぼします。「磐城七浜」と言われ風光明媚な海水浴のできる美しい砂浜は失われてしまうでしょう。

(万里の長城を思わせる景観)
万里の長城を思わせる防潮堤

1000年に1度の確率で起こると言われる津波対策のための護岸工事はこれでよいのでしょうか。完成した防潮堤を眺めてみると、自然に対して「来るなら来てみろ」と挑戦状を突きつけているかのようです。素人目から見た意見ですが、3.11の津波の被害は海岸線の地形によって違ったのですから、防潮堤の形や高さも変化を持たせてよいのではないでしょうか。

(見上げるような防潮堤)
巨大な防潮堤

具体的には、甚大な被害を及ぼした薄磯地区と軽微な被害だった新舞子海岸では同じ高さの防潮堤でなくてよいと思います。新舞子海岸には海岸線に並行して江戸時代からの歴史を持つ防災保安林と横川が走っています。この地形が津波の力を削ぐ働きをしたと考えられているのです。このような地形を考慮したうえでの防潮堤の形状なのでしょうか。人間を海から隔離するかのような護岸工事を画一的に施すことには疑問を持ちます。

(このような風景は見られなくなる)
太平洋の日の出1

現在の人類は自然を大幅に破壊し、自然の循環を無視し、自然と敵対し人類のみの繁栄を追求していると言っても過言ではありません。気まぐれな自然はそのような人間の姿勢に腹を立て時に大暴れするような気がします。人間は所詮自然の懐に生きているのです。征服はあきらめ謙虚に共生を求めるべきです。

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備前焼徳利に入った吟醸酒「神谷(かべや)」原酒を販売します

「ふるさとマルシェ」では備前焼徳利に入った吟醸酒「神谷(かべや)」原酒の限定販売を開始します。この企画は少し遊び心を持った試みです。

備前焼は日本における代表的な陶器であることは言うに及びません。室町・桃山時代の茶道の流行とともに茶陶として人気を呼びました。釉薬を一切使用しない「酸化焔焼成」で仕上げた陶器は、焼の偶然性と相まって詫び寂びの境地に誘います。

(風格のある柴岡秀泉作の備前焼)
備前焼神谷1

「神谷」を入れる備前は柴岡秀泉の作です。備前の陶工としては中堅的存在だと思いますが、創意を凝らした造形、表情豊かな焼きが魅力的です。また、備前焼の内部には微細な通気性が生じます。これにより酒の香りが高くまろやかなコクのある味に変身させますので、「神谷」の飲み口も一段と向上します。

(「神谷」原酒を表示した裏ラベル)
備前焼神谷2

売り出した「神谷」入り備前焼は、4合入り、2合入り各二種類です。私も4合入り二種類を求めましたが中々の代物です。思うに、鑑賞用には4合、毎日使うには2合と言ったところです。勿論、盃もセットになっています。私の知り合いは、4合入りは違い棚に据え置き、それを鑑賞しながら2合徳利で毎晩飲むことにしていると話しています。

(両脇に備前焼徳利を従えたすまし顔の吟醸酒「神谷」)
備前焼神谷3

これこそ私の好きな白居易の詩の境地です。「一杯復両杯 多不過三四 便得心中適 盡忘身外事」と口ずさみながら杯を重ねれば、日頃の世迷いごとは払拭してしまうこと請け合いです。

備前焼は使い込むと表面の微細な凸凹の角が取れ落ち着いた味わいになってきますので、長く「神谷」用酒器として愛用していただくのに相応しい逸品です。


神谷原酒入り 備前焼の販売ページはこちら↓
神谷原酒入り 備前焼 特設販売ページ
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