アドリア海に沿って 6 (クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナへ)

5月27日、もう1日くらい滞在したい気分ですが2泊したドヴロヴニクを後にボスニアの首都サラエボに向かいました。

来る時とは逆にアドリア海に沿って北上し、再び奇妙な国境を通過します。7月になるとクロアチアもEUに加盟するらしく、そうなると形式的入国手続きも無くなると言うことでした。例によってボスニア領内のスーパーマーケット大繁盛です。私もボスニアではクロアチア通貨ルピーは使えないというので有り金を敲きました。レジで精算すると、持っていたるピーでは不足だというので結局はユーロで追加支払いをする羽目になり、無駄な買い物をしてしまったようです。

(買い物客で賑わうボスニア領にあるホテルに付随したスーパー)
スーパー

クロアチア領をボスニアによって二分することになった歴史的背景はちょっと複雑ですので触れません。
好天に恵まれてアドリア海はどこまでも蒼く、まさに「地上の楽園」の様を呈しています。宮崎駿の「紅の豚」の舞台はアドリア海といわれています。確かに、飛行艇でも有ってこの海を飛び回ったら痛快なことこの上ないでしょう。

(「紅の豚」の舞台 アドリア海)
アドリア海A

バスはいつの間にかボスニア・ヘルツェゴビナに入り次の訪問都市モスタルに向かっています。ディナールアルプス山脈の切れ目を流れるネルトヴァ川に沿って上流へと進みます。モスタルに近づくと両岸のなだらかな河岸段丘は豊かな農地になっています。ところどころに荒れはてた放置された民家が目に入ります。ボスニア内戦の時に荒らされ放置されたままになっている家のようです。

モスタルはオスマントルコに支配された時代が長かったためトルコ文化が色濃く残っています。ドヴロヴニクのような地中海に面した明るい街とはかなり違った印象です。街には絨毯や目玉のアクセサリーなどのトルコ風雑貨を売る店が軒を並べています。ただお土産品の中に銃弾の薬きょうを加工したものが目につきます。内戦の時に使用されたものを拾い集めお土産品として販売しているのですから驚きです。

(トルコの雰囲気の市街地)
モスタル市街地

町の中心部にネルトヴァ川に架かるスタリ・モストという石造りのアーチ形の橋があります。この橋は内戦を象徴するような建造物で、当初のものは1993年にクロアチアの砲撃によって落とされてしまいました。現在のものは2004年にユネスコの支援を受けたトルコ企業によって再建されたものだそうです。再建されたものですが世界文化遺産になっているのは珍しいようです。

(ネルトヴァ川に架かるスタリ・モスト)
スタリ・モスト

文献によるとネルトヴァ川がムスリム人とクロアチア人の住み分け境界だったので、二つの地区を分断するため橋を落としたと書かれています。モスタルは内戦によって多くの犠牲者を出した街なのです。ほぼ単一民族の日本人にとっては民族紛争というのは理解に苦しむ史実です。


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中神谷出羽神社の夏越の大祓い

平中神谷の出羽神社の恒例行事、夏越大祓(なごしおおばらい)が7月15日神社境内で行われました。この神事は宮司(佐藤茂)が祝詞を奏上した後、宮司の先導で「水無月の夏越の祓する人は千年の命延ぶというなり」と唱えながら、3回茅(ち)の輪をくぐるものです。夏越大祓は、正月からの罪や穢れを祓い清めて家内安全・一家繁栄を祈願し、夏の暑さから身を守るためのものです。

大祓いの半月くらい前に氏子の家々に紙の人形(ひとがた)が配られ、それに名前・生年月日を記載しそれぞれが息を吹きかけ身代わりとします。それを集め宮司が祝詞奏上しお祓いします。さらに集まった人々が茅(かや)で作った輪をくぐりぬけ身を清めます。

この行事は古来より日本各地で行われているものですが、出羽神社では4年前に復活し年々充実してきています。茅の輪は前々日に氏子総代により作られます。夏井川の河川敷に繁茂している茅を刈り直径2㍍の茅の輪を作る作業は、円周率で輪の長さを割り出し竹の芯に巻きつけるなどなかなか大変です。

(茅の輪の前で祝詞奏上)
茅の輪くぐり

当日、境内では大正琴の演奏、お茶の野立てが行われ参拝の方々に振舞われました。このほか、出羽神社が内藤露沾(ろせん)縁の神社であることから行われている第4回羽黒露沾会(俳句・川柳・短歌)の表彰式が行われました。

(大正琴を演奏するちどり会の皆さん)
大正琴

お題は「祭」で73句寄せられた中から、氏子でもある青木良明さんの「稲雀 祭太鼓に 弾け飛ぶ」が最優秀に選ばれました。選者は猪狩行々子さんで、入選作や一歩及ばなかった入選候補作などの講評が行われ格調高い表彰式となりました。恥ずかしながら、私の一句も昨年同様佳作となりました。

(最優秀に輝いた青木良明さん)
最優秀青木さん

祭が終わると、恒例の直会(なおらい)です。お酒が入り猪狩行々子さんを交え、しばし俳句談義に花が咲きました。

優秀・佳作の作品は下記のとおりです。
優秀  お祭りの 一文字だけで 胸躍る 花火はあるかと お知らせを見る
    若衆の 気迫みなぎる 神輿ぶり
佳作  澄みわたる 稲穂の上を 神輿行く
    日の本の 平和を願う 夏祭り 孫等とともに 茅の輪くぐりて
    秋祭り みこしをかつぐ 子供らに 幼き頃を 重ね合わせる
    むくげ咲き そろそろ来るか 村祭り
    厄除けに 茅の輪の茅を そっと抜き

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第2回専称寺見学会が行われました。

国指定の重要文化財になっている専称寺の解体修理工事が順調に進んでいます。6月29日、工事の進捗状況を説明するための第2回見学会が行われました。1回目の見学会が昨年11月に行われたことはブログ掲載の通りです。文化財の解体修理工事というのは時間もお金もかかる事業です。

(素屋根で覆われた本堂)
専称寺境内

総門は規模も小さいので解体は終了しています。現在は本堂の解体が本格的に進められています。本堂は規模も大きいし、調査を行いつつ解体を進めていくのは大変な工事です。

工事の過程で、新たな事実も判明しています。関係者の説明によると、本堂は寛文11年(1611)に建立されたことが、桁の中から発見された墨書から明確になったということです。天和2年(1682)には泉藩主内藤氏の寄付によって須弥壇が作られたと考えられることから、完成は天和年間と見られています。半世紀以上に及ぶ工事が行われたことから考えても、専称寺が浄土宗の寺格がいかに高かったのかをうかがい知ることが出来ます。

(束の組木 材質は欅)
組木

その後は元禄13年(1700)、享保17年(1732)、幕末の嘉永7年(1854)に修理や施設の整備が行われたことがわかっています。屋根を茅葺から瓦葺にしたのは明治35年(1902)のことです。

(軸部の解体の様子)
解体中の本堂

私が冒険心旺盛だった少年時代、専称寺は探検ごっこに格好の場所でした。その当時(昭和30年代)の専称寺は外壁も隙間だらけで雨漏りもしていたし、寺格に相応しい状態ではありませんでした。昭和54年(1979)に檀家から寄付を募り瓦葺からメタルフレームの鉄板葺にしたのですがあまり品の良いものではありません。時間の経過とともに瓦もどきの鉄板葺は色があせ、「ぐし」が風によって吹き飛ばされる始末です。本堂自体も前への傾きが大きくなりワイヤーで後ろに引っ張り倒壊防止を施していました。

その後、国指定の重要文化財となり、今回の大震災で全壊の判定を受け解体修理となったのですから専称寺にとっては災いが福に転じた感があります。今回の工事は解体の後発掘調査も行われるということですので、応永2年(1395)の開創以来の変遷がより詳細に紐解かれることを期待しています。

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アドリア海に沿って 5

6月26日、この旅行のメインでもある「アドリア海の真珠」ドブロヴニクの散策です。この町の歴史を振り返ると数奇な変遷をたどって来たことが分かります。11世紀にはヴェネツィア共和国と覇権を争った海洋都市国家であり、15世紀にオスマントルコが台頭したときにも巧みな外交手段によって軍門に下ることはなかったのです。また1991年のクロアチア独立後も旧ユーゴスラヴィア軍とセルビア人の反撃を受け大きな被害を受けたのは最近の史実です。

イギリスの作家バーナード・ショウが「地上の楽園を求める者、ドブロヴニクに来たれ」と記したと言われています。旧市街地の屋根瓦のオレンジ色とそこを囲むアドリア海のコバルトブルーが見事なコントラストを示し、まさに地上の楽園の雰囲気です。

(石畳のブラッツ通り)
プラッツ通り

快晴に恵まれ散策日和です。旧市街地の入り口ピレ門をくぐると整然としたプラツァ通りが迎えてくれます。長年ここを歩く人達の靴によって磨かれた石畳はピカピカです。何千万人がこの石畳を歩いたろうかと遠い昔に想いを馳せ、雨あがりで滑りそうな足元を気にしながら歩みました。聖ヴラホ教会、スポンザ宮殿などを見学後、遊歩道になっている外壁を一周しました。外壁のどこから見てもオレンジ色の屋根はおとぎの国を彷彿とさせるような町並みです。要所に設けられた要塞にはかつて火を噴いたであろう大砲がアドリア海に向かってにらみを効かせています。

(ミンチェタ要塞から見た旧市街地)
ミンチェタ要塞から見た旧市街地

外壁を一周した後、プラツァ通りの裏通りで愛想のよい女性に呼び止められお勧めの海鮮パスタの昼食となりました。暑い中2時間近く歩いた後のビールは五臓六腑に染み渡ります。元気が出た所で、ケーブルカーでスルジ山に登りました。山頂に立つと「アドリア海の真珠」が眼下に広がります。絶好の写真撮影スポットです。時の過ぎるのを忘れしばし紺碧のアドリア海に見入りました。

(アドリア海の真珠)
スルジ山頂

しかし、この美しい町も1991年の独立の後、旧ユーゴスラビア軍による砲撃により大きな被害を受けたのです。スルジ山の山頂にその戦闘の様子を今に知らせる戦争記念館が立っています。砲撃で破壊されたままの建物の中では戦争の写真の展示やビデオの放映が行われていますが、訪れる人は多くはないようです。私は芳名帖に「戦争のない世界を」と記載し記念館を後にしました。ケーブルカーで旧市街地に戻りお土産屋を巡り、ドブロヴニクの旧港を描いた3号くらいの油絵を1枚購入し記念としました。

(旧市街地の石畳の狭い路地)
旧市街地の路地

季節の変わり目5月、アドリア海の天気は気まぐれです。夕方になり天候が急変し雨が降り出しました。タクシーでホテルに戻りシャワーを浴び冷たいビールを飲んでいると西の方から晴れあがり見事な夕日です。夕食は海の見えるレストランでシーフードの王様ロブスターを豪快にと奮発したのですが、ちょっと期待外れです。大味で日本の伊勢エビのようなわけにはいきません。ワインと前菜のトリュフ入りパスタは最高でしたがロブスターは半分残す始末です。日本でしたら、差し詰めパックをもらい持ち帰るところでしょう。
ほろ酔い気分で心地よいアドリア海の夜風に吹かれ、クロアチアの旅も最高潮に達しました。




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神谷米(かべやまい)で清酒「神谷」を作ります。

「神谷(かべや)米」の生産地、いわき市平の神谷地区の有志が酒米を生産し清酒「神谷」を作ることを計画しています。今年は酒造用の加工米として「日本晴」を約1haほど作付けしました。「日本晴」は約20年前までは一般食料米として広く耕作された銘柄ですが、「こしひかり」等の美味しい米が生産されるようになると殆んど作られなくなりました。しかし最近、酒造米としての「日本晴」が県内で生産される酒にも使われるようになっています。

(神谷米の圃場 4月)
田植え前の圃場整備

今回の清酒「神谷」生産プロジェクトは、神谷米の生産者と銘酒「雪小町」の製造元である郡山市の渡辺酒造、それに販売を担当する「ふるさとマルシェ」が提携して行うものです。また、酒を入れる陶器を特注し限定商品として付加価値を付ける案も出てきています。現在、原発事故のために帰宅困難地区になっている大堀相馬焼の窯元「春山窯」が、いわき市平に仮設工房を営んでいますので、窯元の小野田さんにも提携を呼びかけています。

(有機農法に徹する木村さんの田植え 5月)
田植えの様子

酒米生産者の一人に神谷にある立鉾神社の宮司佐藤大和さんがいます。立鉾神社は1200年の歴史を持つ銘社ですが、このプロジェクトに共鳴し「お田植え祭り」を復活させ、収穫した米による「御神酒」に期待を寄せています。
このプロジェクトが成功すれば、一次産業である神谷米の生産者、二次産業である酒造業と窯業、三次産業である「ふるさとマルシェ」さらに「立鉾神社」が提携する六次化産業が成立することになります。

「神谷米」の由来については以前のブログにも掲載しましたように、江戸時代からの歴史と伝統があり地域のヘリテージ(遺産)として誇れるものです。地域に残る文献によると、明治の初期まで中神谷に「山桜」という名の酒があったと記されています。その味を覚えている人がいないのは当然ですが、地域としてはこの「山桜」の復活に意気が上がっています。日本酒党の皆様の期待に応えられるような銘酒にするつもりですので、清酒「神谷」をよろしくお願いします。ちなみに、完成は来年2月になる予定です。


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