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ポーランド紀行 アウシュビッツ強制収容所 2019 秋

ナチスドイツによるポーランド侵攻は極めて悲惨な史実である。アウシュビッツ強制収容所を訪ねると、同じ人間に対して民族が違うと言うだけで、なぜこのような凄惨なことが出来たのかと、ある種の戦慄を覚える。

(強制収容所に入るゲート)
アウシュビッツ1

(当時のままの鉄条網)
アウシュビッツ2

ユダヤ人が強制収容所に連行されると、先ず強制労働に耐えられない弱者をガス室で処分した。健常者も強制労働で衰弱するのを待ってガス室に送り込んだのである。根本的なねらいはユダヤ民族を根こそぎ抹殺することにあったのだ。

(没収した靴の山)
アウシュビッツ3

(列車で到着したユダヤ人 展示写真)
アウシュビッツ4

施設の中には、殺害する前にはく奪した衣類や日常用具が山と積まれている部屋がある。その中には、小さな子供の靴や衣類も混じっているのだ。孫が履いている靴と同じくらいだと思った瞬間、涙がこみ上げてきた。晩秋の午後、収容所の見学コースを重い足取りで歩いた。

(レンガ造りの収容所)
アウシュビッツ5

映画「戦場のピアニスト」は第二次世界大戦のワルシャワを舞台にしている。音楽を愛するドイツ人将校は、捕虜となったユダヤ人ピアニストの素晴らしい演奏に傾倒し密かに食料を差し入れる、と言うような内容だ。戦場にあっても芸術や人間性をテーマにしているが、この強制収容所を見る限りにおいてはそのような高尚なものは微塵も感じ取れない。

(ビルケナウ強制収容所)
アウシュビッツ6

ユネスコの世界遺産委員会は、二度と同じ間違いが起こらないようにとの願いを込めてアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を世界遺産リストに登録したそうだ。施設の案内人が「このような悲惨な史実を忘れさせないためにも見学した方々に感謝したい」と述べていたのが心に残った。

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厳選フランスワインとフレンチの夕べ

ワインサークル「キャンティ」のワイン会が、12月20日フランスレストランルミエールで行われた。今回のワイン会は台風19号の影響などでの延期があり暫くぶりでの開催となった。

(乾杯前のフランスワインの勉強会 講師は大河原ソムリエ)
ワイン1

今回のワイン国巡りは原点に返りフランスである。「厳選フランスワインとフレンチの夕べ」と名を売ったちょっと豪華なワインと、ルミエールシェフの自慢のフランス料理とのマリアージュとなった。

(見事な前菜)
ワイン3

(ワインとのマリアージュは完璧)
ワイン2

(メインディッシュ)
ワイン6

白と赤共に選りすぐりが揃った。乾杯はシャンパン、シャガールブリュット・モザイク白である。洋梨を思わせるフルーティーなブーケが特色。キリット締まった飲み口が食欲をそそる。ワイン会のスタートに相応しい。

(ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレーニュイ・サン・ジュ 1級 クロ・ド・トレ ピノノワール100%)
ワイン5

トライした6種類の中で最も気に入ったのはブルゴーニュの赤、ちょっと覚えにくい名称のニュイ・サン・ジュルジュだ。由緒正しい1級格付けの畑で産したピノノワールはバランスの良いストラクチャーで確かに美味い。メルローとカベルネに傾倒していたことに反省である。

(今回トライしたフランスワイン)
ワイン4

会場となったルミエールは「キャンティ」ワイン会で度々お世話になっている。ベルギー大使館で調理をしていた経歴を持つシェフの蛯名さんの腕は確かである。ワインに合わせた料理が運ばれる。ワインの知識も豊富である。フランスワインにフランス料理、今年の締めくくりのワイン会となった。

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ブルー・ライト・ヨコハマ

「ブルー・ライト・ヨコハマ」と言えばいしだあゆみ、「横浜たそがれ」と言えば五木ひろし、どちらも青春の頃の歌謡曲で懐かしいメロディーが心に残る。当時、学生で世田谷に住んでいたが横浜で遊んだという記憶はあまりない。

(高層ホテルからの眺望)
横浜4

先日、思い立って横浜まで足を延ばした。東急東横線に乗ってビックリ、始発の渋谷駅は地下深くに潜ってしまった。そればかりではない、東横線はみなとみらい線とやらに相互乗り入れになっているではないか。昭和40年代の記憶では着いてゆけない。

(イルミネーションを施された日本丸)
横浜1

みなとみらい駅から直接ロビーにつながるホテルの67階に宿泊した。西に富士を望み南には横浜港が一望できる。周囲は高層ビルの建設ラッシュである。これらのビル群は、いつ起こっても不思議ではないと言われる首都直下型地震に耐えられるのだろうかと、不安が過ぎる。

(カワハギの活き造り)
横浜3

桜木町駅の付近で、浜ならではの活魚を食べさせる店を見つけのれんを潜る。本日のお勧めは「カワハギの活き造り」だと言う。注文すると実物を見せたうえ調理し、まだピクピクと背びれの動く活魚が運ばれてきた。これを肴に一杯復一杯と酒が進む。

(ホテル内のクリスマスイルミネーション)
横浜2

ほろ酔い気分で日本丸メモリアルパークを通ると、周囲のイルミネーションが満開となっている。ちょっと派手すぎる「ブルー・ライト・ヨコハマ」である。係留されている日本丸にもイルミネーションが施され、しばらくぶりに見る横浜は不夜城と化していた。


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ポーランド紀行 世界文化遺産の木造教会

木造建築の文化遺産と言えば日本の専売特許のように思えるが、石文化のポーランドにも世界文化遺産となっている木造建築の教会があることに驚いた。それは、ヤボルとフィドニツァの平和教会である。建てられたのは17世紀の中ごろ、日本でいえば江戸時代の初期にあたる。

(え? これ世界文化遺産と思えるような木造の山小屋風教会)
木造教会1

訪ねたのはヤボルの平和教会である。黄葉の石畳みを歩むと木造の教会が見えてきたが、さほど感動はしない。規模の大きな山小屋とも見えそうな佇まいであり、これが世界文化遺産なのかとも思える外観である。

(中に入ると唖然 主祭壇の上に設えられた巨大なパイプオルガン)
木造教会2

しかし、中に入ると外観からは想像できない荘厳さが迎えてくれるのである。この外観と内観のアンバランスさは何事だ。突如、竜宮城に入り込んだような気分である。バロック様式で煌びやかな内装が訪れる者の目を奪う。

(見事なバロック様式の内装)
木造教会3

ヨーロッパの殆どの地域を巻き込んだ「三十年戦争」の後、オーストリアの皇帝がこの地方に住むプロテスタントのために特例として教会の建築を許可したのだそうだ。そのため教会のシンボルとなるような尖塔や荘厳な石造りの外装は許可されなかったようだ。

(絶えず修復作業が行われている)
木造教会4

教会に入ると中央の主祭壇の上部に置かれたパイプオルガンが際立つ。信徒席に座って約15分間演奏を聴いた。宗教音楽には疎い私ではあるが、見事なバロック様式の中で聴くパイプオルガンの荘厳な響きは、天上界への誘いのようにも思えてくる。精神的な中世に浸ることのできた教会の訪問であった。

(教会に至る小径)
木造教会5


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ポーランド紀行 「こびと」の街 ヴロツワフ

ヴロツワフはポーランド第4の都市でワルシャワよりは南に位置する。心なしか少し暖かい。この街は千年以上の歴史を持ち、時代によってさまざまな国の領地になったため独特の景観を持っている。

(街のそこここに置かれている「こびと」)
小人の街

小人の街5

天候は曇り、雨上がりで石畳みの路地は濡れている。ポーランド滞在も4日目となり石畳の歩き方にも慣れてはきたが、濡れた石畳となると少し不安な足取りになってしまう。ポーランドの旅には硬い石畳のクッションとなる厚底のスニカーがお勧め、ヒールの靴はご法度である。

(濡れた石畳の歩行に注意)
小人の街1

ヴロツワフのメインストリートであるシフィドニツカを通ると可愛らしい「こびと」に出会う。実は、ヴロツワフは「こびと」の街と言われている。学生運動のシンボルだった妖精像が起こりだそうだが、現在街中に200体以上あり、企業がスポンサーになって造られ、年に30体ずつ増えているということだ。

(13世紀半ばに造られた旧市場広場)
小人の街2

ポーランドの古都の多くは市場広場を設置し、広場を見張るように市庁舎が置かれている。交易の中心となっていた市場広場は都市の繁栄のシンボル的存在だったのだろう。

(ヴロツワフ大学前の通り)
小人の街3

(ノーベル賞受賞者を9名出しているという名門ヴロツワフ大学)
小人の街4

広場に面したカフェでコーヒーを飲みながら、広々したヴロツワフ市場広場を
眺める。中世にはこの広場を舞台に、異なる人種の商人が活発な商いをしていたことに思いを馳せる。ひょっとしたら、この石造りの街並みはその当時とほとんど変わらぬ光景ではないのかと思えてくる。

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